昭和2年生まれの航海日誌

昭和2年生まれの航海日誌

昭和2年生まれの卯年、大阪で一人暮らし、飼い犬とグランドゴルフや散歩に出かける毎日(ブログ移転してきました)

大根おろし餅


 宅急便はずっしりと重かった。
松阪の姉からの贈り物である。

 搗いて間もない鏡餅と大根だった。
 大根は収穫を終え、畑に残されたどん辛い大根だ。


 おろし餅が大好物であることを知っていて、送ってきてくれる。
 短冊に切り下ろし、角餅にして、ラップで冷凍庫に入れた。端の
部分は、おろし餅にしよう。


 大根おろしにダシ汁と醤油を加えタレをつくっておいた。
鍋の沸騰した湯の中に餅をいれ、搗きたてのようにして、タレで
食べた。

 大根の辛味も効いていて、とても美味かった。
 
 少年の頃、生家の広い台所の板の間で、8人の兄弟、叔母、祖父で
車座になり、母が、搗きたての餅を千切り、鉢に入れたのを皆で競う
ようにして食べたものだ。まるでゲームようではなかただろうか。

「ゆっくり食べな、餅はゆっくり」と母は言い続けて間に合わせていた。
 皆が腹八分、いや満腹した頃にはひと一臼の餅は平らげていた。

 餅搗きの手を休め、眺めていた父が
「四升の餅がいっぺんか」と、
苦笑していたのを想い出してしまう。

 よかったなあ、餅がある正月は。今でも餅がなくては正月に
ならない。
それに、飯の炊き忘れの常習犯であるワシは、即代用食にすることがで
きるのもありがたい。
 おろし餅と雑煮で年末年始が過ごせる。
 
 餅から幸福感が湧く、感謝。