昭和2年生まれの航海日誌

昭和2年生まれの航海日誌

昭和2年生まれの卯年、大阪で一人暮らし、飼い犬とグランドゴルフや散歩に出かける毎日(ブログ移転してきました)

老前整理と言われ業が湧く



   「人生の終いじたく」
   「死に行く者の礼儀」
   「老前整理」

  と、云った当てつけがましい新書が、矢継ぎ早
 に出てくる。傍には「老いの才覚」もあった。

  メディアは劣化し、大衆は踊り、悲しいかな
 粕取り雑誌の類にも引き寄せられて討たれて
 いる。

  それは、万歩、禁煙が格好の証ではあるまい
 か。別にこれらにモノ申すわけではないが、万歩
 は、自らを鍛えるために、遠い昔に 竹内 薫兵
 が唱えていたものである。

  禁煙にしても、スペインのタバコには「喫煙は
 殺人かもしれない」と書いてある。

  しかし、上手に吸えば、「葉巻をくゆらす人に
 自殺者はいない」と、座右の銘にされている。

  だから、万歩だ禁煙だと、跳びくりかえって
 すぐやるよりも、今少し考えてからで十分間に
 合う。
  最近、言われだした「捨てる整理」も同じこと
 だと、云えそうだ。
  
  私はこんな事に打ち当ったことがある。
 古い襖を壊して 焚き木にしようとしたとき、
 其の内から字の書かれた和紙を見た。

  達筆で墨で書かれたもので、読めるもの
 ではなかった。どうにか判ったのは、祝い事
 の収支決算書であることだった。

  この和紙は職人が近隣から集めてきた
 もので、当時の物価が判明した。それで
 後日、郷土史を編纂するとき、貴重な資料
 となったのである。

  整理することも不可欠の行為ではあるが、
 地方では、土蔵、大きな納屋もあるのだから
 極力残した方がいいかも知れない。楽しみ
 でもある。

  いざとなれば、軽トラ一杯分程度の代物で
 慌てることは無い筈だ。

  そうして、ゆっくりと時間をかけて、折角の
 宝を失わないようにすることが肝要だと思う。